四季のある日本では、冬になると雪が降ります。
スノーボードやスキーなど、雪が降るからこそ楽しめるレジャーもありますが、雪が原因となって発生する災害もたくさんあるのです。
今回は、過去に起こった雪害事件を紹介しつつ、雪の脅威や対策方法について詳しく解説していきます。
近年では、異常気象によって「降雪が少ない」といわれているエリアで大雪が降ることもありますので、安心・安全に暮らすためにもぜひ参考にしてみてください。
日本で最も降雪量が多い地域は?
日本で最も降雪量が多い地域は、以下の通りです。
1位:青森県
2位:北海道
3位:山形県
(参考:気象庁HP)
その他、富山県や長野県も降雪量が多く、これらの地域では雪害が発生しやすくなっています。
雪害が発生すると、日常生活に支障をきたすだけでなく、命の危険にさらされる可能性も高くなりますので、事前に対策をしておくことが大切です。
実際に起こった日本での雪害事例
雪が降るのが当たり前の日本において、雪を脅威に感じている方はほとんどいないと思います。
実際に、豪雪地帯に指定されている地域以外は若干積もる程度であることが多く、日常生活に支障をきたしたり、命を危険にさらしたりすることは基本的にありません。
しかし、過去には非常に甚大な被害が起こった雪害もあります。
以下、歴史に残る雪害事例を3つ紹介します。
平成18年の豪雪
平成18年の12月から2月にかけて、日本海側を中心に起こった雪害です。
急激に発達した低気圧と断続的な寒気の流れ込みが原因となり、北海道や山形をはじめとする複数の地域で大雪や寒波が起こりました。
新潟県の山間部「津南町」においては、4mを超える最新積雪が記録されており、多くの犠牲者を出しています。
交通トラブルだけでなく、転落や落雪による事故も相次ぎ、広島県においては約1,000件の住宅が一部損壊しました。
平成30年の豪雪
平成30年の11月から3月にかけて、国内全域で起こった雪害です。
日本には、雪が多く降る地域とほとんど降らない地域がありますが、このときは普段あまり雪が降らない地域も豪雪となり、交通網に甚大な被害を及ぼしました。
福井県では、約1,500台の車が立ち往生し、スーパーやコンビニにおける物流遮断も起こっています。
令和2年の豪雪
令和2年の12月14日から21日かけて、冬型の気圧配置が続いたことが原因で起こった雪害です。
上空に強い寒気が流れ込み、北日本から西日本の日本海側を中心に断続的に雪が降りました。
群馬県においては、降雪量の期間最大値が全国歴代1位を更新する記録的な大雪となり、新潟県や青森県でも200cmを超える積雪となったのです。
これにより、車の立ち往生や物流の混乱、除雪中の事故が多数発生しました。
雪による被害事例と対策を紹介
雪害から身を守るためには、事前に正しい知識を身につけておくことが大切です。
ここからは、雪による被害事例と対策について詳しく解説していきます。
雪崩
雪崩は、斜面に積もった雪が崩れ落ちる災害のことです。
山間部などで起こることが多い雪崩には、以下2つの種類があります。
・表層雪崩
・全層雪崩
古い雪の上に積もった新しい雪が滑り落ちる表層雪崩は、雪が時速100~200㎞で流れ落ち、広範囲に被害が及ぶため注意が必要です。
一方、雪が解ける時期に積もっていた雪が滑り落ちる全層雪崩は、時速40~80㎞ほどといわれています。
いずれも、発生してから避難するのはかなり難しいため、日ごろから天気予報をしっかりと確認しておかなければなりません。
積雪害
積雪害とは、その名の通り降り積もった雪が原因で起こる雪害のことです。
雪が降り積もったことが原因で車がスリップしたり、電車が止まったりと、様々な被害を及ぼします。
また、近年注目を集めているガレージシャッターも、積雪害の影響を受けることがあります。
よくあるのが、降り積もった雪のせいでシャッターを開閉できないというケースです。
豪雪地帯にお住まいの方の中には、除雪機をガレージや倉庫に格納している方も多いと思いますが、シャッターが開かなくなると除雪機が取り出せなくなり、降り続く雪に対処できなくなりますので注意してください。
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雪圧害
雪圧害とは、降り積もった雪によって建物や木が損傷することを指します。
雪は降り積もると1㎥あたり約30~150kg、凍った雪は300~500kgほどになるといわれています。
場合によっては、雪の重みで住居が倒壊し、人が下敷きになってしまうこともありますので注意が必要です。
特に、本州や日本海側の雪は湿気が多く、すぐに固まりやすいため素早く対処しなければなりません。
風雪害
風雪害とは、吹雪による被害のことです。
吹雪で視界が悪くなり、事故が起こったり、転んでけがをしたりと、様々な危険が生じます。
スキー場に行ったことがある方ならお分かりいただけると思いますが、吹雪が起こると目の前が全く見えなくなりますよね。
この現象が、日常生活の中で発生するため、とにかく慎重に行動しなければなりません。
着雪害
着雪害とは、電線などに湿った雪が付着することによって起こる雪害のことです。
よくあるのは、停電や鉄道設備の故障です。
場合によっては、停電が起こって日常生活に支障が出たり、鉄道設備が故障して交通機関がマヒしたりすることもあります。
今日からできる住宅の雪害対策
温暖化が進んでいる昨今においては、異常気象が頻繁に起こっています。
そのため、豪雪地帯に住んでいる方はもちろん、普段あまり雪が降らない地域に住んでいる方も雪害対策が必要です。
以下、今日からできる住宅の雪害対策をいくつか紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
屋根の雪対策
屋根に積もっている雪は想像以上に重たく、住宅全体に大きな負荷がかかります。
特に湿った雪や凍った雪はより重たくなりますので、場合によっては屋根が潰れてしまい、人が下敷きになってしまうことがあるのです。
このような被害を避けるためには、こまめに雪かきをしたり、雪留め金具を屋根につけたりして対策をしなければなりません。
事前の対策が、建物と人命を守ることに繋がりますので、冬になる前に準備を進めておきましょう。
窓の雪対策
雪の重みで窓ガラスが割れてしまうケースも珍しくありません。
真冬に窓ガラスが割れると、ケガをするリスクが高まるだけでなく、住宅の断熱性が失われ、生活に支障が出る可能性が高くなりますので注意が必要です。
窓における雪害対策においては、2重窓の設置が効果的です。
その他、専用のパネルで窓の周りに雪囲いを作るのもおすすめですので、ぜひ試してみてください。
ガレージの雪対策
ガレージに雪が降り積もると、重みに耐えきれずに倒壊し、車にも被害が及んでしまう可能性が高くなります。
このような被害を避けるためには、こまめな雪かきが効果的です。
このときに、ガレージやカーポートの上に乗って雪下ろしをしたり、ホースで水をかけたりするとケガや凍結に繋がりますので注意してください。
玄関周りの雪対策
玄関周りの雪は、雪かきによって除去しておきましょう。
ただし、除去した雪を道路に出したり、下水道に流したりすることは法律で禁止されています。
また、除去した雪にお湯をかけると凍結に繋がりますので、どうしても溶かしたい場合は融雪剤などを使うようにしましょう。
豪雪地帯はシャッターの故障にも注意!
豪雪地帯では、雪が原因でシャッターが故障してしまうこともあります。
凍結によって電動シャッターが動かなくなったり、雪の重みで手動シャッターが開かなくなったりと、実に様々なトラブルが発生しています。
このようなトラブルが起こると、日常生活にも支障が出るため、早急に対処しなければなりません。
とはいえ、凍結をはじめとする故障や不具合を起こしているシャッターは、自分だけではどうすることもできない場合が多いです。
そんなときは、シャッター修理のプロフェッショナル集団「オールシャッターサービス」にお任せください。
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また、雪が原因でシャッターが故障してしまった場合、火災保険を使って修理が行えるケースもあります。
弊社では、火災保険の申請サポートも行っていますので、お困りの方はお気軽にお問い合わせください。
まとめ
四季のある日本では、毎年冬になると雪が降ります。
地域によって降雪量に違いはありますが、近年では異常気象が発生していることもあり、普段雪が降らない地域でも大量の雪が降ることがあるのです。
降雪量が増えると、様々な「雪害」のリスクが高まりますので、できるだけ早く対策をしておかなければなりません。
また、雪が原因でシャッターが故障してしまい、日常生活に支障をきたしてしまうケースもあります。
そんなときは、シャッター修理のプロフェッショナル集団「オールシャッターサービス」までお気軽にご相談ください。