日本には、毎年多くの雪が降る「豪雪地帯」が存在しています。
豪雪地帯では、雪による被害が相次いでいますが、その中でも意外と多いのが「シャッターの凍結」によるトラブルです。
今回は、シャッターが凍結するとどうなるのか、凍結防止策にはどんなものがあるのかということについて詳しく解説していきます。
「仕事に行こうと思ったら、シャッターが凍結していて開閉できない・・・」
といったトラブルを防ぐためにも、ぜひ参考にしてみてください。
シャッターが凍結するとどうなる?
シャッターには、大きく分けると以下2つの種類があります。
・手動シャッター
・電動シャッター
手動シャッターは、人の手で開閉するシャッターのことであり、凍結した場合でも溶けるまで待てば動くことがほとんどです。
しかし、電動シャッターの場合、凍結によって内部に何らかの異常が生じ、故障してしまうこともありますので注意しましょう。
今日からできるシャッターの凍結防止策
では次に、今日からできるシャッターの凍結防止策について詳しく解説していきます。
ガイドレールやスラットの掃除を行う
シャッターの両サイドにある窪みのことを「ガイドレール」と呼び、シャッターの段差部分を「スラット」と呼びます。
これらの部分にほこりやゴミが溜まると、凍結の原因になりますので定期的に掃除を行うことが大切です。
掃除機やほうきなどで掃除するだけでも凍結を防ぎやすくなりますので、3か月に1度を目安に掃除を行いましょう。
中には、ガイドレールやスラットに水をかけて洗ってしまう方もいるのですが、これはあまりおすすめできません。
なぜなら、細部に水が入ってしまい、機械部品が壊れたり、サビの原因になったりするからです。
表面を綺麗にしたい場合は、湿った雑巾で拭く程度にしておきましょう。
定期的に開閉する
「たまにしか車を使わない」
「ほとんど窓を開けない」
という方の中には、シャッターを閉じっぱなしにしてしまっている方もいるでしょう。
この場合、ほこりや水気が溜まりやすくなるため、車を使わない日やシャッターを開ける必要がない日でも、定期的に開閉を行うことがおすすめです。
そうすることにより、凍結防止に繋げやすくなりますし、住人の存在をアピールできるため、空き巣や強盗被害も防ぎやすくなります。
解氷スプレーを塗布する
ホームセンターなどで売られている解氷スプレーも、シャッターの凍結防止に役立ちます。
元々は車のフロントガラス用として開発されたものですが、シャッターにも使用可能です。
解氷スプレーは、即効性のある製品ですので、すぐに氷を溶かしたい場合におすすめです。
また、再凍結を防いでくれるものも販売されていますので、凍結予防にも繋がります。
シャッターを完全に締め切らない
シャッターの凍結が起こりやすいのは、底にある水切り部分です。
この部分が濡れている状態でシャッターを閉めると、凍結する可能性が高くなります。
少しだけ隙間を開けておくことにより、シャッターの凍結を防ぎやすくなります。
ただし、常日頃からシャッターに隙間を開けておくと、空き巣や強盗、いたずらなどの被害に遭いやすくなりますので、雪が降る日の前日に行うのがおすすめです。
また、開けすぎると水気が入ってしまうため、1cm程度を目安にしましょう。
シャッターの裏に断熱材を取り付ける
シャッターの裏に断熱材を取り付けるのも、凍結防止に繋がります。
断熱材は外からの冷気侵入を防ぐ効果があるため、寒さが厳しい日でも、雪が降っている日でも凍結しにくくなります。
ただし、断熱材には様々な種類がありますので、適切な断熱材を選んで取り付けるようにしてください。
ガイドレールにシリコンスプレーを塗布する
シャッターのガイドレール部分にシリコンスプレーを塗布することにより、滑りが良くなるため凍結やサビを防ぎやすくなります。
シリコンスプレーは、1カ月に1度を目安に行いましょう。
中には、「解氷スプレーと一緒に使っても大丈夫なの?」という疑問を抱く方もいると思いますが、解氷スプレーの主成分はアルコールであり、シリコンスプレーの主成分は油ですので混ざっても特に問題はありません。
シャッターの雪を落としてから使用する
シャッターに雪が積もった状態で開閉すると、重さに耐えられず故障する可能性が高くなりますので、開けるときはシャッターを軽く叩いて雪を落としてから使用するのがおすすめです。
そうすることにより、開閉もスムーズになりますし、凍結も予防できますので一石二鳥といえます。
シャッターが凍結して動かなくなったら?
シャッターが凍結してしまった場合は、以下3つの対処法を試してみてください。
・シャッターの雪や氷を落としてしばらく待ってから開ける
・水切り部分にぬるま湯をかける
・安全装置を確認する
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
シャッターの雪や氷を落としてしばらく待ってから開ける
シャッターが凍結して動かない場合は、雪や氷を落とすことが大切です。
凍結箇所として多いのは、スラット・ガイドレール・水切りの3つですので、この部分を中心に叩いたり揺らしたりしてみましょう。
それでも開かない場合は、完全に凍ってしまっている可能性が高いため、溶けるまで待ってから開閉することをおすすめします。
水切り部分にぬるま湯をかける
シャッターにおいて最も凍結しやすいのが、水切り部分です。
この部分が凍結してしまった場合は、ぬるま湯をゆっくりかけてみてください。
ただし、ぬるま湯をかけると再凍結する可能性がありますので、心配な方は解氷スプレーを使ってみましょう。
この方法で解決しない場合、何らかの不具合が生じている可能性がありますので、シャッター修理業者に相談するのがおすすめです。
安全装置を確認する
電動シャッターには、安全装置が取り付けられています。
これは、何らかの異常を検知した場合に機能を停止するシステムのことですが、凍結時にも反応してしまうことがあります。
安全装置が作動している間は何をしてもシャッターの開閉ができませんので、スイッチを切ってからもう一度操作してみてください。
雪国は手動シャッターの方がおすすめ?
シャッターは、住宅の防犯性や安全性を高めるための重要な設備です。
豪雪地帯にもおいても役立つ設備ですが、やはり雪が多く降るということもあって凍結トラブルが起こりやすくなります。
そのため、豪雪地帯においては電動シャッターよりも手動シャッターの方がおすすめです。
実際に、豪雪地帯に住んでいる方の多くは、手動シャッターを取り付けています。
その理由は、以下の通りです。
・リミット(電動シャッターに設置されている部品)の不具合や故障の心配がないから
・電気系統の故障リスクがないから
・凍結による故障リスクが低いから
とはいえ、手動シャッターも雪や凍結によって故障、もしくは不具合を起こしてしまうことがあります。
先ほど紹介した手順で解決する場合は問題ありませんが、そうでない場合は専門業者に相談することがおすすめです。
ただ、シャッター修理に対応している業者は複数あるため、どこに相談すればいいか悩んでしまう方もいるでしょう。
そのような方は、オールシャッターサービスにご相談ください。
弊社は、全国でシャッター修理を行っている「シャッターのプロフェッショナル集団」であり、累計施工実績は1万件を超えています。
また、最短即日対応も可能であり、料金も業界最安水準ですので、お急ぎの方や費用面で不安を抱えている方にもおすすめです。
さらに、火災保険の申請サポートも行っていますので、お困りの方はお気軽にお問い合わせください。
まとめ
シャッターが凍結すると、開閉がうまくいかなくなったり、不具合や故障に繋がりやすくなったりします。
特に豪雪地帯と呼ばれている雪がたくさん降るエリアにおいては、シャッターの凍結トラブルが起こりやすく、事前に対策をしておかないと日常生活に支障をきたしてしまいます。
このようなトラブルを避けるためにも、今回紹介した対策を日ごろから行っておきましょう。
何をしても問題が解決しない場合や、凍結が原因でシャッターが故障してしまった場合は、オールシャッターサービスまでお気軽にご相談ください。