薬局経営を成功させるためには、店舗の防犯性や防災性の向上に努めていかなければなりません。
なぜなら、薬局は日々多くの医薬品や顧客情報を扱う特別な業種だからです。そんな薬局の防犯性・防災性の向上に大きく貢献してくれるのが「シャッター」です。
シャッターは、薬機法や薬局等構造設備規則とも密接に関係している設備ですので、正しい知識を身につけた上で、店舗に合ったシャッターを設置しなければなりません。
そこで今回は、薬局に適したシャッターや、薬機法・薬局等構造設備規則との関係について詳しく解説していきます。
薬局にシャッターを設置すべき理由
薬局にシャッターを設置すべき理由は、以下の通りです。
・医薬品の盗難防止に繋がるから
・顧客情報を保護できるから
・災害時の安全性を確保できるから
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
医薬品の盗難防止に繋がるから
冒頭でも解説したように、薬局は多くの医薬品を扱う業種です。
医薬品は非常に高価な品物であり、管理体制が甘いと悪用されるリスクが高まるため、しっかりと防犯対策をしておかなければなりません。
シャッターを設置することにより、空き巣や強盗による薬品の盗難を防げるため、薬局の安全性を大幅に向上できるようになるのです。
顧客情報を保護できるから
薬局は、医薬品だけでなく多くの顧客情報を取り扱います。
これらの情報が万が一外部に漏れてしまえば、顧客からの信頼を失うだけでなく、思わぬ二次被害に繋がってしまう可能性があります。
シャッターを設置することにより、外部からの侵入を防ぎやすくなるため、医薬品はもちろん、大切な顧客情報も守れるようになるのです。
災害時の安全性を確保できるから
災害大国と呼ばれている日本では、空き巣や強盗だけでなく、自然災害にも備えておかなければなりません。
シャッターを設置しておくことにより、薬局を地震や火災、土砂災害などから守れるようになります。
自然災害はそう頻繁に発生するものではありませんが、それでも「絶対に起こらない」とは言い切れないため、防災性の高いシャッターを設置して薬局の安全性を高めておきましょう。
薬機法とシャッターは関係がある?
シャッターの設置は、薬機法そのものに直接明記されているわけではありません。
しかし、以下の理由からシャッターの設置が事実上必要になります。
【薬機法と薬局の設備要件】
・医薬品の適切な保管→医薬品は、湿気や光、温度の変化や汚染などを防いで保管しなければならない
・防犯対策→調剤室や医薬品保管スペースを盗難などから守らなければならない
また、自治体の条例や保健所のルールによって、シャッターの設置が推奨されるケースもあります。
【福井県 福井市】
福井市の「薬局等許可審査基準および指導基準」では、薬局の構造設備に関して以下のように記載しています。
「閉鎖することができる構造設備としては、シャッター等が適当である」
【静岡県 浜松市】
浜松市の「薬局等許可の審査基準および指導指針」では、薬剤師不在時の調剤室の閉鎖方法について、以下のように記載しています。
「原則施錠することとし、施錠が困難な場合はシャッター等で閉鎖することが望ましい」
【宮城県(仙台市を除く)】
宮城県(仙台除く)の「薬局開設の手引き」では、薬局の開店時間外における医薬品の管理について、以下のように記載しています。
「閉鎖の方法は物理的に遮断され、侵入することが社会通念上困難なものでなければならない」
具体的な例として、シャッターやパーテーション、チェーンなどが挙げられています。
特に、調剤薬局や夜間営業を行う店舗では、徹底的なセキュリティ対策が求められるため、事前に確認しておかなければなりません。
薬局等構造設備規則とシャッターの関係
薬局を経営するためには、薬局等構造設備規則を遵守する必要があります。
これは、薬局が医薬品の販売や調剤を行う際に守らなければならない、建物や設備に関するルールのことです。
具体的には、以下のような要件が定められています。
【薬局等構造設備規則の内容】
・調剤室の設置
・清潔さを保つための設計
・医薬品の適切な保管設備
・防犯対策
・調剤機器・備品の整備
・患者対応スペースの設置
・廃棄物処理の設備
シャッターは、これらの基準を満たすためにも重要な設備です。
特に、医薬品の適切な保管・防犯対策の部分と密接な関係がありますので、事前にチェックしておいてください。
薬局に適したシャッターとその特徴
シャッターと一口にいっても、その種類は多岐にわたります。
では、薬局に適したシャッターとは、一体どのようなものを指すのでしょうか。
防犯シャッター
防犯シャッターとは、その名の通り「防犯性の向上」に役立つシャッターのことです。
中でも、強固な構造を持つロールタイプのシャッターや、格子タイプのシャッターが薬局に適しているといわれています。
より安全性を強化したい場合は、高性能ロックやセンサー付きのシャッターを導入するのもおすすめです。
防塵・防湿シャッター
防塵・防湿シャッターは、医薬品の保管環境を最適化するのに役立ちます。
というのも、医薬品の品質を保つためには、気密性を保たなければなりません。
防塵・防湿シャッターの中には、二重構造のものや、ゴムパッキンで密閉性を高めたものなどがあるため、外部からの影響を最小限に抑えやすくなるのです。
デザイン性を重視したシャッター
薬局経営においては、安全性だけでなく、店舗のブランドイメージも高めていかなければなりません。
デザイン性を重視したシャッターを設置することによって、近隣住民や顧客からの信頼感や親近感が増すため、入りやすい薬局として認知してもらえるようになるのです。
薬局の窓にもシャッターを設置した方がいい?
薬局の防犯性や防災性を向上させるためには、シャッターを設置するのがおすすめです。
こう聞いて、多くの方は出入り口部分のみをイメージすると思いますが、近年では「窓シャッター」にも注目が集まっています。
出入り口のみにシャッターを設置していた場合、窓を割られて侵入される可能性が高まります。
一方、出入り口と窓の両方にシャッターを設置しておけば、侵入する余地がなくなるため、空き巣や強盗被害を未然に防げるようになるのです。
店舗の防犯対策や防災対策を徹底的に行っていきたい場合は、出入り口だけでなく、窓にもシャッターを設置しましょう。
薬局のシャッターに故障・不具合が見られる場合は?
薬局の防災性や防犯性を維持・向上させるためには、シャッターを設置することが大切です。
ただ、シャッターに不具合や故障が生じていれば何の意味もありません。
店舗に設置しているシャッターに以下のような不具合が見られた場合は、早急に修理や交換を検討しましょう。
・開閉ができない
・大きな異音がする
・動きが鈍い
・全体がサビてきている
不具合や故障が発生しているシャッターをそのままにすると、空き巣や強盗、それから自然災害による被害を受けやすくなり、なおかつ顧客からの信頼やイメージも低下してしまいますので注意してください。
薬局のシャッター修理を業者に依頼するときのポイント
薬局のシャッターを修理するときは、専門業者に依頼することが大切です。
ただ、全国にはシャッター修理に対応している業者がたくさんありますので、どこに相談すればいいか悩んでしまいますよね。
そんなときは、以下のポイントを参考にしながら、修理を依頼する業者を絞り込んでいきましょう。
・実績を確認する
・料金を確認する
・対応エリアを確認する
・評判を確認する
実績を確認する
シャッター修理には、専門の知識と技術が必要です。
多くのシャッター修理実績がある業者に依頼することによって、これまでに培ったノウハウや経験を活かしてスムーズかつ正確に修理を行ってもらえるようになります。
逆に、実績が浅い業者に依頼してしまうと、スムーズに進まなかったり、修理後にトラブルが発生したりする可能性が高くなりますので注意してください。
業者の実績については、ホームページに掲載されていることがほとんどですので、依頼をする前にチェックしておきましょう。
料金を確認する
シャッター修理を業者に依頼するときは、料金を確認しておかなければなりません。
もちろん、シャッター修理には相場が存在していますが、あくまでも「相場」であり、実際の料金は業者によって大きく異なります。
また、作業内容やシャッターの種類などによっても料金が大きく変わってきますので、ホームページを確認したり、直接問い合わせたりして料金をチェックしておきましょう。
より詳細の料金が知りたいという場合は、見積もり依頼をするのがおすすめです。
このときに、複数のシャッター修理業者にまとめて見積もり依頼をする「相見積もり」を行っておくと、各業者の料金を効率よく比較できるようになるため、予算や目的に合った優良業者を見つけやすくなります。
対応エリアを確認する
シャッター修理を業者に依頼するときは、対応エリアを確認しておかなければなりません。
全国エリアに対応している業者もあれば、一部の地域にしか対応してない業者もありますので、スムーズに修理を依頼するためにも忘れずにチェックしておいてください。
(※オールシャッターサービスは現在、全国エリア拡大中です!)
ただし、業者によってはホームページに記載されていないエリアでも、臨機応変に対応してくれるケースがありますので、どうしても依頼したい業者がある場合は直接問い合わせてみましょう。
評判を確認する
シャッター修理業者を選ぶときは、評判にも注目する必要があります。
顧客からの評判が良い業者に依頼することによって、終始安心して任せられるようになります。
一方、顧客からの評判が悪い業者や、口コミが極端に少ない業者に依頼すると、トラブルに巻き込まれたり、不快な思いをしたりする可能性が高くなりますので注意してください。
薬局のシャッター修理なら「オールシャッターサービス」にお任せ!
オールシャッターサービスは、住宅シャッターや店舗シャッターなど、あらゆるシャッターの修理に対応している専門業者です。
累計施工実績は1万件を超えており、全国の薬局様からも多くのご依頼をいただいています。
弊社は、全国に拠点を構えているシャッターのプロフェッショナル集団であり、都心部から地方まであらゆるエリアに対応しています。
料金も業界最安水準ですので、料金面で不安を抱えている方にもおすすめです。
また、最短即日対応も可能となっているため、シャッターの故障や不具合をすぐに解消したい方にもピッタリです。
ご相談やお見積もりのみでも大歓迎ですので、シャッター修理をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
まとめ
シャッターは、薬局の防犯性や防災性を高める上で欠かせない設備です。
薬機法や薬局等構造設備規則とも関係してくる設備ですので、基準を確認しつつ、適切なシャッターを設置する必要があります。
とはいえ、シャッターを設置していても、故障や不具合が発生していれば本来の役割を発揮できません。
そんなときは、信頼できるシャッター修理業者に相談して、早急にトラブルを解消することが大切です。
オールシャッターサービスなら、最短即日対応&業界最安水準の料金で修理が可能ですので、お困りの方はお気軽にご相談ください。